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騒の町にトノサマ帰る!? 宅地化による水田の減少やイネ栽培法の変化などで全国的に激減が続くトノサマガエル(一部トウキョウダルマガエル)について、銚子地方気象台は「生物季節観測」で2年ぶりに初見を確認した。冬眠から覚めて元気に跳びはねるトノサマガエルや遊泳するオタマジャクシは日本の田園風景の主役だが、関東きっての田園地帯でも「主役不在」の危機にさらされている。

 「生物季節観測」は全国の気象台や測候所が、季節ごとに動植物の生育状況を記録するもの。サクラやウメの開花、モンシロチョウの姿やセミ、ウグイスの鳴き声などを職員が毎年、管内を実際に歩いて確認している。

 銚子地方気象台によると、銚子市内でトノサマガエルの姿を確認したのは平年より19日早い4月28日。観測地は銚子市松本町近辺で、利根川河口域の田園地帯にあたる。宅地化は進んでいないものの近年は休耕田が増え、かつてのようにいつでもトノサマガエルに出会える環境ではなくなっているという。

 銚子地方気象台の担当者は「松本町の水田ではかつてホタルの乱舞がみられるなど手つかずの自然が残されていた。きれいに整備された水田はカエルには住みにくいのかもしれません」と話す。

 気象庁の生物季節観測では、トノサマガエルは1980(昭和55)年には全国78カ所の観測地域のうち45カ所で確認されたが、今年は55カ所の観測で銚子も含めた11カ所のみと激減した。トノサマガエルは北海道や沖縄を除く平野部や低山地の沼地や池、水田に生息するが、宅地化などでこうした生息域が奪われたうえ、水田耕作の方法が代わったために繁殖しにくい環境となったことも原因とみられる。

 広島大学両生類研究施設の住田正幸教授は「トノサマガエルが環境の変化に特に弱いという訳ではない。急速な宅地化や区画整理など水田の補助整備、さらに機械化によって水田の耕作法が変わり、田植えの時期が極端に遅くなったり、繁殖場所だった『苗床』がなくなるなど環境が変化したことも原因」と指摘している。


<産経新聞ニュースより>

トノサマガエルって昔はよく聞いていましたが、絶滅寸前だったんですね。うちの近くにも田んぼがあるので、カエルはよく見かけますが、トノサマガエルはまだ見かけてません。残念!
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