米インフレ率の長期的なトレンドは高過ぎる＝米クリーブランド地区連銀総裁

6月6日18時36分配信 ロイター


　［フランクフルト　６日　ロイター］　米クリーブランド地区連銀のピアナルト総裁は６日、２００５年以来、インフレ率が３％前後で推移していることについて、長期的に妥当な水準を超えているとの見解を示した。
　ドイツ連銀主催の金融政策に関する会議向け準備原稿の中で述べた。
　同総裁はまた、商品価格や原油相場の上昇によりインフレが高まっており、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）に対する信認が損なわれるリスクがあるとの見解を示した。
　同総裁は「２００５年以来、３―５年のインフレ率移動平均は３％前後で推移している。これは長期的なトレンドとして妥当な水準を超えている」と指摘。その上で「原油相場と商品価格が上昇しているのは明らかだが、わたしをはじめＦＲＢ当局者は、こうした状況による影響がやがて薄れると確信していることを明確に示してきた。しかし、われわれの考えがデータで裏付けられるまでは、人々の信認が損なわれ、インフレ期待が高まるリスクがある」との認識を示した。



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