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6月23日11時8分配信 読売新聞
【ニューヨーク=山本正実】米国証券4位のベア・スターンズは22日、経営危機に陥っている傘下のヘッジファンド2社の救済のため最大約32億ドル(約4000億円)を拠出すると発表した。
1998年に経営破たんした米ヘッジファンド、ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の取引保全に大手証券など14社が約36億ドルを拠出して以来の大型救済劇となる。
ベア・スターンズとメリルリンチなど他の債権者が救済策を協議しているが、少ない元手で大きな利回りを狙う取引も含まれているとみられ、拠出額が膨らむ可能性もある。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどの報道によると、ベア・スターンズ傘下のヘッジファンド2社は、低所得者層を対象にした住宅融資「サブプライムローン」の債権を証券化した金融商品を売買していた。同ローンの焦げ付き急増を背景に、この金融商品の価格が急落し、巨額の損失を抱えたとみられる。
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